第6回 コミュニケーションは一夜にしてならず
企業は人 〜人が能力を発揮してこそ企業は成長する〜
コミュニケーション、足りていますか?
伝えるだけではコミュニュケーションではない、という落とし穴。
前段ではコロナ禍がもたらしたテレワークなどの仕事のやり方により、表情を見ながら会話する機会の減少、そしてデジタルツールの活用による業務の効率化でコミュニケーションができるようになったことで起きる落とし穴について書いてきました。
デジタルツールは導入しただけでは効率化につながらないのはもちろんで、活用してこそ意味が出てきます。
一つ実際にあった笑い話のような話。
ある時、小学生の職場体験を受け入れました。その当日です。社員の誰もそのことを知りませんでした。対応するのは私一人だったので、受け入れそのものには問題はありませんでしたが、小学生が来社した時に、社員みんなは『???』なわけです。何しにこんなかわいい来訪者が???となりました。そうです。コミュニケーションツールには何も書いてなかったのが原因でした。ツールは導入しただけでは役に立たない、本当のことを書いてあって、ようやく機能するのです。っていう話。(笑)
当たり前の話ですが、これは重要です。使ってこそのツールですから。
この話は議論以前の問題ですが、顔を合わせなくてもテレワークで仕事が進んでいる、とか、デジタルツールの導入活用で共有ができ、必要なことは伝わっているというのは紛れもない事実ですが、果たしてそれが充分なのかどうかは、また別の話であるとも言えるのではないでしょうか。
ここが落とし穴と言ったところです。充分かどうかです。充分だと錯覚してしまうという落とし穴なのです。
連絡したから伝わっている、ま、そうあるべきなんでしょうが、実際はそうとも限らないということです。社内ですれ違っても何も話さない、話す必要はないと思ってしまっている。
そういうことが起こりがちだということです。果たしてデジタルツールに書き込んだ文字だけで相手がちゃんと理解できているでしょうか。ファイルを共有したから理解してくれているでしょうか。そもそもその連絡(書き込み)を見ているでしょうか。
そういった誤解というか思い込みが心を支配し、本当に必要なコミュニケーションがとれていないのかもしれません。
そうです、コミュニケーションが足りていないのです。

コミュニケーションに必要なのは「人」の理解
私はコロナ以前からデジタルツールを導入し、活用していますが、こういった現象がなぜ起こってしまうのかを考えてきました。そして、その対策はどうすればいいかと。
足りていないのはコミュニケーションの基盤だという結論に達しました。
ここで言うコミュニケーションの基盤とは、コミュニケーション(会話)をとるために必要な「人」の理解ではないかということです。
初めて会った人には若干でも緊張します。相手がどんな人かわからないからです。ある程度デジタルコミュニケーションをとったことのある相手だと、その緊張は和らぐことを経験した人も多いと思います。少なからず相手のことを理解しているとコミュニケーションはとりやすくなりますよね。
社内で、いつも一緒に仕事をしているはずですが、それでもやはり「理解」が足りていない、だから話をしづらくなる、ということが言えるのではないでしょうか。
昭和な感覚からいうと「飲みニケーション」ができていると「理解」が深まり、会話がしやすくなります。普段から雑談でいいので、お互いが理解し合えるような関係作りができていることが重要なのではないかということなのです。
昨今は◯◯ハラスメントが取り沙汰されるので、会話がしづらくなっているのも事実だと思います。こんなこと言ったらセクハラになっちゃうかな、パワハラになっちゃうかな、と。
最近では不機嫌そうな顔でいると話しかけづらく、職場内で連鎖するという「フキハラ」まで出てきました。
いずれも、相手をきちんと理解、受け入れることで、こういった課題は解決するのではないでしょうか。
そういう基盤が足りなくなっていると感じるのです。この基盤ができていれば必要な業務上のコミュニケーションももっと濃いものになっていくのではないかと思っています。
いかがでしょうか。あなたの職場はどうですか?
